STORY

匂い袋を忍ばせる。香を袖に焚き染める。
体ではなく、袖だけに香りを纏わせては、
自分の存在を、音もなくそっと、相手に伝える。

着物に忍ばせる匂い袋は、「誰が袖」と呼ばれた。
あの香りはどなたの香りか、と尋ねたくなるから。
香りに妄想の余地を残す、日本古来の文化を大切に、
SODEは生まれた。

香りづけるのは、人にいちばん近い布、寝具。
枕を濡らす晩。腕の中でめざめる朝。
あらゆる感情の瞬間を抱き留めてくれる居場所を、
忘れられない香りで、ささやかに演出できたら。

この香りであの人を、あの夜を、思い出す。

そんな香りのひとつになったら嬉しい。

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